手掌多汗症の症状と診断、そのグレード(重症度)は?

6〜7月ごろの梅雨の時期はムシムシして手掌多汗症の人にとっては辛い時期ですね。
僕の手汗は湿度に反応しやすいのか湿度>温度が原因となって手汗が出始めることが多いです( ;∀;)

もちろん温度もあまりに高くなると手汗が出る原因になります。
ですが以前、ハワイに行った時にあまり手汗が出なかったんです。
気温はハワイなので30度くらいあるにも関わらず湿度が低いことが理由だったのではないかと思っています。

日本もハワイみたいな気候にならないかなぁとか考えてしまう今日この頃ですね(^_^;)

さて今回は多汗症の症状とグレードについて見てみましょう。

多汗症の症状

手掌多汗症、足蹠多汗症の方はいつ頃症状を発症しましたか?
幼少期にもの心がついた頃には手汗が出ていた人もいるのではないでしょうか。
他には思春期に発症する人もいるようです。
突然、思春期に手汗がひどくなったら辛いですよね( ;∀;)
僕の場合は幼少期から手汗が出ていたので諦めの気持ちも多少ありましたが、思春期から突然発症した場合には普通の手の状態を知っているだけに手掌多汗症を受け入れにくいように思います。

前回のブログ記事でも書きましたが手掌多汗症の日本での発症年齢の平均は13.8歳みたいですから思春期に発症するパターンもそれなりにあるんでしょう。
僕は昔はこの手汗の体質は生まれつきなんだって思っていたので初めてこの事を知った時にはちょっとびっくりしました。

症状といっても多汗症なので汗が出るという症状には違いないのですが、原発性多汗症の方は限局的に頭部、顔面、手足、脇の下などから多量に汗が出てしまうという事です。

先ほど、上で書いたように気温が高い状況や精神的な緊張が原因で多量に発汗してしまいます。緊張すればどの人でも多少は汗が出るというのは正常な体の反応だと思いますが多量に出て一度出始めると止まらないというのが多汗症に特徴的な症状です。
汗が多量に出るので夏場は大丈夫なことが多いんですがエアコンが効いている場所や冬場は指先が冷たくなり紫色になってしまうこともあります。
発汗の神経の働きだけではなく血管を収縮させる神経の働きも活発になっていることも原因となっている可能性があります。
僕も子供の頃は皮膚が薄かったためか、夏場になって多量に汗をかくと手の皮膚の下に汗が溜まって皮膚が剥けてきました。テレビゲームなどをしていて興奮すると必ず手汗が出てきていましたので、その状態でゲームを続けると特に皮膚が剥けやすかったです・・・。

表皮のごく薄い部分だけ剥ける分には痛みなどもないのですが何度も同じ場所で皮膚が剥けるのを繰り返したり親指なども分厚い皮膚が剥けた時はとても手が痛かったのを覚えています( ;∀;)
だから夏場はとても辛くて一生こんな状態は続くのかと思うと悲しかったです。

ただ、成長してくると手の皮膚も分厚くなってくるのか中学生くらいになると汗をかいても手の表皮が剥けてくることはなくなりました。
この事から手の皮膚が剥けるかどうかは皮膚の厚さに依存している気がします。
なので女性の人とかで皮膚の薄い方は大人になっても皮膚が剥けるのかもしれませんが皮膚の剥離に関しては成長に伴い改善していく可能性が高いので諦めないで下さいね♫

汗が出るのはやはり起きている交感神経が優位な時間帯なので昼間(10 時~18 時)に多いみたいです。僕も職場についた頃に汗が出始める事が多いです。
ですが、お風呂に入った後や寝ている間は汗が止まるんですけど副交感神経が優位になるんでしょう。

頭部に多汗のある方は熱い食べ物や辛いものを食べたり飲んだりした後に物理的な刺激や情動的なストレスで汗が出始めてしまいます。一度、頭部に汗が出始めると頭を洗った後や洗顔をした後くらい汗が出てしまうようです。
手汗や足汗は隠そうとすれば隠せますが頭部や顔面の多汗症の人は隠せないので辛いですね( ;∀;)
芸能人の方でもたまにみえますがあまりいじらないであげてほしいと思います。

局所多汗症の診断基準

局所多汗症の診断基準としてHornberger という人達が次の基準を挙げています。

局所的な過剰な発汗が明らかな原因がないまま6カ月以上認められることが絶対条件です。
それと以下の 6 症状のうち 2 項目以上あてはま る場合を多汗症と診断しています。

1)最初に症状がでるのが 25 歳以下であること
2)対称性に発汗がみられること
3)睡眠中は発汗が止まっていること
4)1 週間に 1 回以上多汗のエピソードがあること
5)家族歴がみられること
6)それらによって日常生活に支障をきたすこと

この診断基準に当てはまった場合、発汗検査などを追加して診断を確定することになります。
引用元:原発性局所多汗症診療ガイドライン2015年改訂版

ちなみに僕は発汗検査は行なっていませんが絶対条件+6症状中5項目が当てはまっていますので多汗症ですね(^_^;)

手掌多汗症のグレード(重症度)は?

原発性局所多汗症の重症度に関してもStruttonという人達が基準を設けています。

自覚症状 により,以下の 4 つに分類した Hyperhidrosis disease severity scale(HDSS)を提唱しています。  
自覚症状により

①発汗は全く気にならず,日常生活に全く支障がな い
②発汗は我慢できるが,日常生活に時々支障がある
③発汗はほとんど我慢できず,日常生活に頻繁に支 障がある
④発汗は我慢できず,日常生活に常に支障がある.

の重症度に分類し,③,④を重症の指標にしています。
引用元:原発性局所多汗症診療ガイドライン2015年改訂版

上記は多汗症全体な話ですね。これに加えて発汗量の測定を実際に行なって重症度を判定する方法もあります。

手掌多汗症に関して言えば、グレード分類が用いられることが多いです。

グレード1:軽度手掌多汗症
湿っている程度。見た目にはわかりにくいが、触ると汗ばんでいることがわかる。水滴ができるほどではないが、光を反射して汗がキラキラと光っている。

グレード2:中等度手掌多汗症
水滴ができているのが見た目にもはっきりとわかる。濡れている状態。だが汗が流れるところまではいかない。

グレード3:重度手掌多汗症
水滴ができて、汗がしたたり落ちる。

上記の3つのグレードに分類されます。
僕は汗の出始めはグレード3で通常はグレード2くらいです。
グレード2以上になると日常生活に結構支障をきたすようになります( ;∀;)
たかが汗と言わないでお子さんや友人が汗で悩んでいたらお話を聞いてみて挙げて下さい。
多汗症の人は相談すること自体勇気をふり絞ってしていることが多いですから。

ということで今回はこれで終わりたいと思います(^_^)

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